木守りの儀式

 先日のコロナワクチンでまたも副反応の発熱。今回はファイザーにして微熱で済んだが、モデルナは結構高い発熱となるので、今後のワクチン接種はファイザー製にしようと決めている。

 話は変わって写真以外の趣味に姫柿盆栽もあるが、その姫柿に「木守りの儀式」を行った。

 各品種それぞれに神に捧げる柿の実の一果を残す・・・。

 木守りの儀式とは・・・。

 

 その昔、茶人千利休は楽長次郎に七つの茶碗を焼かせ、六人の門弟達に好きな物を選ばせ分け与えた・・・一個の雅趣捨てがたき趣の茶碗が残り、利休はそれに「木守」と銘うって愛玩したと言う。

 

 

 木守りとは晩秋の柿の木に一個残された実のことであり、侘び寂びの世界を愛した利休の心を偲ばせる。その木守りの茶碗は四国松平家に現在も受け継がれていると聞く。

 「木守りの儀式」・・・皆さんはご存知でしょうか? 残された柿が一個だけ残る寒樹の姿を。柿に寄らずその他の果樹にもあるようですが、「一果を残す」それが木守りの儀式と言うことですね。その意味には「今年の実生りに感謝し、翌年の豊作を祈り神に捧げる一果を残す」そんな意味があるのですね。また、「自然に生きる生き物達が無事冬を越せるように」と、一果を残しておくとも言われています。利休が愛玩した木守り茶碗のある四国には「木守り」と言う柿の実を模した和菓子もあります。

  と言うことで我が家の姫柿にも一樹を残し木守りの儀式を行いました・・・。

 

 一本の木に大中小3種類の数百の実を生らすこの「春秋姫」のみ、極小の実がここに来て色付き始めたので木守りの儀式は行っていない。今月末には摘果しよう・・・。 

 

 今週は病院・タイヤ履き替え・49日と忙しいが、近場にでも野鳥を撮りに行ってみようか・・・本日はこれまで。

 

 

               祖新 六四

             (そにぃ むつし)