姫柿の実は充実の一途。

 趣味の一つの姫柿盆栽。台風に備え盆栽棚から避難させておいた姫柿を定位置に戻した。台風らしき風も吹かず、雨もパラパラ程度で肩透かしの感。ま、被害が無かっただけ良かったとしよう。

 そんな姫柿も色付く秋に向かって成長をしている。実も益々充実している感じだ。そんな中にあって異色の姫柿の品種「春秋姫」がここに来てまた花を咲かせ始めた。食用柿にしろ鑑賞柿にしろ柿と言う植物は皆春に花を咲かせ、受粉して柿の実を付けるものだが、この春秋姫は春に受粉して出来た通常実と、単偽結果と言って受粉しなくても種の無い小振りな実の2種類の実を付け、8月になるとまた花を咲かせ今度は数ミリの極小の実を付け、合わせて一本の木に3種類の実を生らせる珍品種だ。百数十品種ある中にこのような特性を持つ姫柿はたった2種類しか無い。この「春秋姫」と「四季」だ。鑑賞柿の姫柿や同じく鑑賞柿の老爺柿、そして一般の食用柿を合わせても世の中にある「柿」にあって多分世界で特殊な性質を持つ柿はこの2品種だけだろう。何の意味を以て神様はこのような特殊な柿をこの世に生んだのだろう・・・不思議な柿だ。

 1枚目及び2枚目の画像が春秋姫。今日の画像だが実となる花を咲かせている。今はどの葉も充実して深い緑色だが、花を咲かせる枝と葉はこの所急に伸び出た枝葉で淡い緑色をしている・・・。

 

 ライカCL+105mmマクロ。 

 本来なら春に咲く花が8月に再び咲き極小の実を付ける・・・。

 

 右手に写る実は春先に花が咲き出来た通常の実。左の新しい花はやがて自然と数ミリの極小の実となる・・・。

 

 相変わらず最高の実を生らせる品種「日の丸」・・・。

 

 「紅筆」も今年は充実・・・。

 

 「雅」・・・これも今年は良い出来だ。

 

 「高彩」・・・今年は良い実生りだ。

 

 これも雅だったか・・・端正な実だ。

 

 これは「暁天目」だったかな?・・・これもまずまず。

 

 来月には一足先に赤く染まる「秋茜」・・・羽子板の羽根の様だ。

 

 これまた暁天目だったか・・・。

 

 「紅多福」・・・充実するとちょっとお多福形の実を生らす。

 

 その他にも違う品種があるが、それらも今年はまずまずの出来。昨年からの丹精が実を結んだ。

 

 さて、オオタカの若は一人立ちしてしまったし今週は何をしようか・・・近いうちに久し振りに日本刀の手入れでもするとしようか。今度は普段とは違った物を使い手入れをしてみたい。それは次の記事辺りで・・・本日はこれまで。

 

 

                 祖新 六四

               (そにぃ むつし)