野鳥撮り以外のもう一つの趣味・・・姫柿育成。

 週末から今日までは野鳥撮りはお休み。そんな訳で最新画像が無いため、もう一つの趣味でもある姫柿盆栽が赤く色付いて来たので、その姿を少しだけアップしますので暇潰しにご覧下さい・・・。

 

 使用機材 カメラ:ソニーα1

                 ソニーFE70-200mm F2.8 GM

 

 我が家の姫柿・・・実性・葉性・枝性が品種毎に違う。そして姫柿は老鴉柿とは違い交雑のしていない中国原木のDNAを受け継ぐ純種だ。

 柿の実のなる風景はどこか懐かしい日本の原風景・・・それを鉢中で育て、盆上にその景色を見る。これが姫柿盆栽育成の醍醐味か。写真もそうだが型に囚われず自分流に楽しみ、そして自画自賛の一樹を作る。これもまた面白い趣味だ。

 育成樹の一部・・・このところ色付きを増して来たが、まだまだ赤く染まる。

 この品種「雅」は毎年数多くの実を生らせる・・・今年は例年よりも増して、200~300個以上の実は付けているだろう。ただこのように大量の実を生らせると樹は体力を大きく消耗する。来年の花芽も小さい、来年は数多く摘果し体力を取り戻してあげよう・・・。

 立派な一樹に育って来た品種「紅筆」の実・・・筆先に墨を滲ませてきた。

 品種「日の丸」・・・日の丸の様に丸みを帯びた実。来年は1~3個だけの実生りとして、大粒の実を作ってみよう。

 この世に2品種(春秋姫と四季)しかない珍品種「春秋姫」・・・画像中央部には春に単偽結果して生った種無し果、そしてその横の青い小さな実は先月から今月に入り花が咲き、自ら実となった小さな実(画像左上にはつい最近花が咲き実となり花柄を落とさんばかりの実も見られる)、そして画像中央からやや右下に写る、やや葉に隠れボヤけて見える丸みのある少し大きめな実は、春に受粉して生った種入りの通常実。このように春秋姫は3種類の実生りが楽しめる珍しい品種なのだ。何を意図して神様はこのような植物をこの世に生んだのか・・・。

 品種「萬寿」・・・この実の赤色は他に類を見ない濃く深い独特の赤色。是非実物を見て頂きたいものだ。

 中央の自作鉢と左右の鉢には、萬寿の親木から株分けと根伏せにより、ゼロから自分で作出した若樹が育っている。将来が実に楽しみ・・・。

 これも萬寿の実・・・。

 

 これもまた珍品だ。実はこの樹は先生園から授粉用の雄木として手に入れたのだが、ある年から多数の雄花に交じり萼のある雌花が咲くようになり、やがて数個から10個程の実を生らせるようになった雌雄同種の木でした。そして実は小振りで、ご覧の様に油滴斑(黒い斑点・・・タンニン成分が表皮に出る)が実を覆い出ている。これに似た品種で「暁天目」と言った品種がある。樹勢が乗ると油滴斑が実全体を覆い、黒い柿の実となる事もある。この木もそうなると面白いのだが・・・。

 

 しかし最近はこの姫柿を持て余してしまっている。数多くあると手入れも大変だし、大型になると鉢と合わせると相当な重さとなる。根を更新する時など鉢替えの時には大変の労力だ。誰か欲しい方がおりましたら差し上げたいと思う事も屡々。フィールドで私を見掛けましたらお声掛け下されば姫柿を差し上げます。どなたか育てたい方がおりましたらお声掛け下さい。老鴉柿と比べれば相当に高価な姫柿ですが、差し上げるのは一向に構いませんので。

 ・・・と言う事で、明日は何処に行こうか。明日朝の吹く風に聞いてみよう・・・本日はこれまで。


                  祖新 六四

                (そにぃ むつし)