三脚ではなくジッツォの雲台について思う事&公園の水鳥達。

 今日は公園の水鳥達の画像です。その前にジッツォの雲台について少々語ってみたいと思います。真面目に書く記事だが何分長文なので、興味の無い方はどうぞ遠慮なくスルーして下さいね~・・・。

 

 雲台は世界中の多くの放送局や映像制作会社でも使用され実績のあるドイツのザハトラー、そして三脚はフランスのジッツォと言われるように、それぞれ世界でも信頼と実績で抜きん出ているのが両メーカーだ。そして自分も両メーカーの機材を今現在も使用しているが、雲台の(ビデオ雲台)最高峰は矢張り世界のザハトラー、そして三脚はジッツォが名実共にトップクラスだと感じている。雲台はザハトラーの新しいモデルのビデオ雲台に替え、それに合わせて三脚もザハトラーの物に変更したのだが、強度及び耐荷重に於いてはジッツォの5型の方が強力かな?と言う印象はある。それは耐荷重を見ても分かる(しかし重心の高さなどにより耐荷重と言う物は一概には語れない部分もあるのだが・・・)。現在のシステムでは使用機材を難無く支えてくれるし、現状のシステムでは雲台もカウンターバランスが確実に取れる上に、ザハトラーのビデオ三脚に於いては設置や収納もカメラ三脚と伸縮方法が違うので楽に行える為不満は無い。 

 野鳥撮りでメインに使用している三脚と雲台はザハトラー。600mmF4使いの時はコレを使う・・・。S字自作ハンドルは、ハンドルを掴みながらレンズボタンに120コマブーストをアサインしてあるので、それを押すため専用に自作した物。

 

 そしてサブの三脚には信頼のジッツオの3型を使っているが、強度的には200-600mmズームレンズにリグ組みしてあるバッテリーグリップ付きのフルサイズミラーレスカメラのシステムでも全く問題ないレベルの強度がある。そうした点は流石にジッツォの足回りだと感じる。こちらの三脚で使用する雲台は、風景や花撮り用等静物撮りなどとしてジッツォ3型GH3382QDセンターボール雲台。そして200-600mmズームレンズでの野鳥用としてジッツォGHF2Wフルード雲台と、中華製で安価なN-GM006フルード雲台の3つの雲台を使い分けている。サブ雲台3個中2個はジッツォを使用している訳だが、ジッツォの雲台に関してはデザインと三脚とのマッチングは秀逸だが、使用感共に特に良い印象は無く中華製安価雲台のレベルにあると感じる。やはり三脚に関しては世界のジッツォだが、雲台に関してはその限りではないのは忖度無しの率直な感想だ。細かく言うとセンターボール雲台のGH3382QDはフリクションの微妙な調整感がイマイチ(止まるのはきっちり止まり役目を果たしデザインも良いのだが・・・)。そしてGHF2Wフルード雲台は載せる機材に雲台が負けているのか、カウンターバランス搭載雲台だがそれが効いているのか全く分からないレベルなのと、フルード雲台にしては滑らかさに欠け、動かすと言った時の動きと使い心地もあまりヨロシクない。

 ジッツォのサブ雲台。デザインにおいては流石にジッツォなのだが・・・。

 

 それに引きかえ中華製安価雲台のN-GM006は使い心地や耐荷重に於いても申し分のない使用感だ。ただ何も機材を載せていないと、パン&チルトダイヤルを一番弱くしても動かすのが重い印象だったのだが(この時点では、やっぱり中華製だなぁと馬鹿にしていた。)。だがひとたび機材を載せるとカウンターバランスを搭載していないにも関わらずどの位置で手を放してもピタリと止まり、機材の重さとの相性が自分の機材と重量的にもピタリなのか、パンもチルトも自分の力加減にベストマッチの滑らかさで動作するのだ。まるでカウンターバランスを搭載しているかのような高級機材感覚だ。一流品と言われるジッツォ雲台が出来ない事を難無くクリアしている。そしてN-GM006雲台のデザインはマンフロットを彷彿させる色使いにデザイン。雲台上部のステー取り付け部辺りはザハトラー擬き。まぁそうした所のデザインを拝借して作られたものだろう。

 色にデザインもマッチした自撮り用のグリップを取り付け振り易さが格段に上がった・・・。

  流石に模倣大国。知らない人が見たらマンフロット社製と思ってしまうだろう。これがすこぶる良い使用感。下手な一流メーカー雲台の上を行く。これを考えるとジッツォ雲台2個のどちらよりも、撮影に貢献出来る雲台だと評価出来る。サブ機使いの時は手放せないアイテムとなっている。と言う事で三脚のジッツォは良いけれど、雲台に関しては他メーカーの方が性能も良い物も多くあり、安価に手に入れられる物も多いので、そちらの方が後悔しないで済むだろう。ま、分かり易く言うとジッツォの雲台に限っては値段程の価値は無いと言う個人的な見解に辿り着いた。・・・世界のジッツォは三脚だけに限る。そして三脚にしても中華製の物の性能とコストパフォーマンスには目を見張るものがある(それぞれの吟味は必要だが・・・)。それは今日登場している中華製の各種撮影機材製品全般にも言える。明らかに一流メーカー物に似せて作られているような物もあるのだが、決して馬鹿に出来ないコストパフォーマンスを持っている物も少なくない。雲台や三脚でも名の知れた一流品と肩を並べるような物もあり、これは・・・と唸らせる製品もある。メーカーブランドを問わないなら実用主義で中華製も選択肢として十分にあるだろう。一流品と同等性能の機材を中華製なら同じ値段で5個も6個も買えてしまうのだから恐ろしい話だ・・・世界情勢だけに関わらずかの大国は恐ろしや・・・と言うお話でした。

 

 ・・・閑話休題・・・

 

 それでは公園の水鳥達をご覧下さい・・・。

 使用機材  カメラ:ソニーα9Ⅲ

       レンズ:ソニーFE600mm F4 GM

       三脚 :ザハトラーflowtech75

       雲台 :ザハトラーaktiv8

       照準器:SONIDORI PRO

 

 カルガモでしょうか・・・。

 オオバン・・・。

 オオバンの赤い目が中々上手く撮れない・・・。

 良く止まる枝で・・・カワセミ

 食べる所ならこの瞬間を撮らなければ意味が無い・・・。

 翁の風体のアオサギ・・・。

 ラストはオナガガモ・・・。

 

 さて、今日は野暮用があるが、明日からは良い日を見付けて出掛けてみるか・・・本日はこれまで。


                                                                  祖新六四

                (そにぃ むつし)