休日はもう一つの趣味、姫柿を撮る。

 野鳥撮りはお休みの今日は、色付きが進んで来た姫柿を記録として撮ったり、簡単な手入れなどを行った。

 

 イカ-VARIO-ELMAR-TL 18-56mm撮り・・・。

 姫柿盆栽の色付きも大分進んで来た・・・。

 

 全樹ではないが一鉢ずつに撮ってみた・・・。

 

 品種「紅筆」・・・瑠璃釉貼花紋の大型の尾張鉢がお似合いだ。

 

 細長い実であたかも筆先のような実に油滴斑が現れ、筆先に墨が滲んだかのような実に思える事から命名された品種・・・。

 

 品種「雅」、端正な実を毎年数多く付けて魅せる。適度にゆする素性の良い模様木・・・。

 

 品種「高彩」・・・主幹の半分から先が原因不明の枯れに遭い、芯を立て直し作り替えた。未だ完成はしていない・・・。

 

 品種「萬寿」・・・独特な赤色に染まる実。先生園では門外不出と言わしめた品種。

主幹とも言える枝を大きく剪定し懸崖風に作り替えた・・・。中国の個人から直に送って貰い手に入れた鉢。

 

 品種「日の丸」・・・。親木から株分けをして苗木から育てた日の丸。成長著しくまだ若い樹だが大きな実を付けて魅せてくれる。鉢は尾張鉢の瑠璃と緑をを混ぜたような珍しい色味の鉢だ。

 

 前出の萬寿から株分けをして育てている苗木。3年目にして実を付けた。お気に入りの姫柿の絵付けをした自作鉢に入れて、実生りと絵付けで一体感を出す目的で萬寿を植え込んである。充実して見られるまでにはまだまだこれから何年も要するだろう・・・。

 

 品種「満月」・・・今年は程良く実を付けた。常滑の鉢作家の鉢。

 中央の文人木は品種「紫雲」・・・文人にしては頭が重いので大きく剪定が必要だろう・・・文人作りなので和鉢の薄鉢で楽しんでいる。

 

 品種「紅多福」・・・足元から副幹となる芽でも出てくれれば、足元の淋しい姿から作り替えられるのだが・・・。枯淡なこの鉢は常滑の鉢作家黎鳳の鉢。

 

 真っ赤に染まった羽子板の羽根のような品種「秋茜」・・・9月には色付き始めた早生種なので盛りは過ぎた状態。奥の巨大な尾張鉢?に入る我が家唯一の大型樹は「長寿鳳」・・・。

 

 珍品種の「春秋姫」・・・春の受粉した通常実と単偽結果した細い実、そして9月に勝手に花が咲き小さな青き実の3種類の実が生る珍木。世界にあってこの珍品種は「春秋姫」と「四季」の2品種しか無いだろう。非常に珍しい品種だ。株分け木もあるので欲しい人には差し上げても良いのだが・・・。育てきれない程増えているので、行く行くはコメントをオープンにして、欲しい方には差し上げても良いと考えている。

 

 品種「橙天目」・・・これはどうにもならない樹形で、捨てるにも捨てられず手を焼いているのだが、こうして実を付けてくれるので育てている。

 

 こちらもどうにもならない品種「玉織姫」・・・樹勢が乗り健康な実は油滴斑が実を覆い、雀斑美人の実となる。まだまだ色付きが足りない。紀州御庭焼きの偕楽園製の鉢(落款入り)に入れているが樹形が・・・。この鉢、レプリカだろうとは思うのだが、もし本物だったら一万円札が何十枚も必要だろう・・・。

 

 そして簡易棚の方では・・・授粉用の大きな雄木が毎年数個雌の花を咲かせ、小さな数個の実を付けていたのだが、その雄木から株分けをし苗木を育てたら、若い木なのだがご覧の様にこれだけの実を付けた。本来は雄の木なので実が生る事自体が珍しいことなのです。こうした植物の世界では、雄の木がやがて雌化してしまうと言う事が稀に起こる事があるようです。春の花の咲く時には雄の花と雌の花が1本の木に咲く・・・不思議だ。

 

 画像の木は苗木の時に台風で簡易棚が倒れ、苗木がバラバラになり品種が特定出来なくなってしまった木なのだが、樹形が良いのでそのまま育てている。1、2個の実を付けているが、もっと充実してくれば実を見て品種を特定出来るはず。中央は確か朱鵬で良かったと思うが、これも実生り姿の実で確認しないといけない。

 

 夏場から棚場に涼しさを与えてくれていたショタイソウ(書帯草)だが、やや茶色の葉も見え始めて来た・・・。尾張の水盤を鉢に改造したお気に入りの鉢がお似合いだ。

 

 今回アップした姫柿にはまだまだ色濃く赤くなる実もあり、これからが本来の見頃となる。

 

 さて、明日は雲が多そうだが野鳥撮りに出掛けようか・・・明日朝の吹く風に聞いてみよう。本日はこれまで。

 

              

                 祖新 六四

               (そにぃ むつし)