皆さんはオオタカと言う猛禽類の鳥に、どんなイメージをお持ちでしょうか? あの鋭い眼光、凛々しい顔立ち、獲物を狩る時の俊敏さ、等々・・・魅力は満載。
風に向かい立つ・・・これがオオタカの成鳥の凛々しき姿・・・
なのに・・・なのに・・・
しかし笑ってしまうような、滑稽な姿を曝け出すことがある。それは空飛ぶハンターのオオタカが地上をヒョコヒョと走る姿。オオタカのこの姿だけは見たくはなかったが(イメージ崩壊)、以前その姿を目撃してしまった・・・。過去画像だがこれがその時の画像だ。
な、何と!、いつもは颯爽と滑空して来て獲物を狩るあのハンターのオオタカが、葦の陰から駆け足で登場・・・この時はイメージ丸潰れで笑ってしまった(大笑い)。真剣な顔をして小走りに登場(本人は隠れて登場したつもり。獲物は沼の中にいるオナガガモ)。舞台の袖から登場したコソ泥役の様だ。これで唐草模様の風呂敷を背中に背負わせれば、立派なコソ泥姿の出来上がりだ。頼むぞオオタカよ、地上だけは走り回らないでくれぇぇ~・・・。今は亡き横山のやっさんも「頼むでぇ~しかしぃ~」「あきまへんがなぁオオタカが地上を走っとるなんて~」、「どつきまっせぇ~ホンマにぃ、イメージダウンやおまへんか~」なんて天国で言っているかもね。
・・・と言う訳でお口直しに、いえお目々直しに過去撮りですがオオタカの若い個体のホバリング(空中で羽ばたきながら静止し、水面に浮かぶ獲物のオナガガモを物色中)の姿をご覧下さい。
疾風の様に現れたオオタカの若、傾きかけた陽を浴びて黄金色に輝く葦を背景に鋭い眼光を水面に向けた。
最初の2枚の成鳥画像の様に灰色を帯びた体色ではなく、幼鳥はご覧の様にまだ茶色っぽい体色をしている・・・。
僅かに瞳に届いた陽の光が鋭さを感じさせる・・・これがイイ・・・。
この時水面のカモ達は大騒ぎで羽ばたき回り逃げ回る・・・狩る時はホバリングから急襲しカモを掴み水の中に沈めて絞める。そして陸地に引き上げ後は・・・想像にお任せします。でもこれがオオタカの生きる術なのですね。自然界の厳しい姿、獲物となるオナガガモも可愛そうと言えば可哀想なのだが・・・。
傾きかけた午後の陽射しが、オオタカ幼鳥の若武者姿を映し出した・・・。
この時カモ達は九死に一生を得た・・・。
さて、明日はオオタカに行くかクマタカ狙いに行くか、それともまたミサゴか・・・遊水池の冬鳥の偵察も良いか、明日朝の吹く風に聞いてみよう。本日はこれまで。
祖新 六四
(そにぃ むつし)