対岸の山の斜面の林の中に止まると暫く出て来ない幼鳥。いつしかその姿は消えやがて飛翔し姿を見せる・・・しかしまぁ、相変わらず距離がある。本日の画像の殆どは元の画像を15分の1から20分の1程の大きさに超大トリミングしています。ちょっと甘い画像ならボケボケ画像になり見られないレベル。この現場で比較的近いクマタカを撮ろうとするなら、それは奇跡に近いかも・・・でも生息しているのが分かっているから、皆勇んで行くのです。「あぁ~あ、今日もクマタカは遠かった」と呟きながら・・・。
山腹の林に止まってはいるが、いつ飛び出すか分からないので居合わせたカメラマン同士気を付けて見ているのだが、意表をついていつしか姿が見えなくなる事も間々ある。すると突然とんでもない所から飛翔を見せる事も多い。流石に森の忍者とも言われるクマタカだ。
以上8枚の画像は幼鳥・・・しかしまぁ、600mmレンズに1.4倍テレコンで840mm、その上にクロップ1.5倍して1260mm撮り。それを超大トリミングしてこの画像ですから、いかに被写体までの距離があるかがお分かりでしょう。猛禽撮りは距離との壁が肝だ。この現場では200mは近いねぇで、300mはまぁ普通、良い写真をどうやって撮りゃいいんだ~、と言う現場なのです。矢張り奇跡を求めて通うしかないようだ・・・。
空抜け2枚の画像は成鳥2羽の飛翔だが、1羽はここを縄張りとしている成鳥では無いかも知れない。求愛行動のディスプレィとは違う威嚇の絡みのような事をしながら飛んでいた。そのシーンは空から山の背景に来た上に遠かったので、露出も合わずにピン甘ボケ画像でボツとした。
上空に現れたヘリ・・・
久し振りのクマタカ撮りだったが、いつ行っても気に入った絵を提供してくれないこの現場。いつかは奇跡をと信じて出掛けるカメラマン達は皆病を患っている。この自分もその一人・・・笑。
祖新 六四
(そにぃ むつし)