今年初の伊吹山遠征に行って来た.
初日のお山は大荒れ、台風並みの風と雨で早めの下山でホテルへ。そして2日目は天気は曇りだけれど、昼過ぎまで霧(雲)で真っ白な世界。霧が晴れた途端にイヌワシの飛翔が見られた。そして3日目も曇だが途中風と雪が舞う天候。しかし薄日が差すといきなりイヌワシが飛ぶと言う、目の離せない状況だった。お山の曇とは曲者で、要は山に雲が掛かりイヌワシ撮影する標高に雲が溜まる状況となる訳だ。4月の曇は要注意だ。
しかし今回の遠征は神経を使った。霧(雲)のせいかカメラマンは自分一人。その上イヌワシは気配もなく飛んでいることもあり、山肌から谷まで四方を四六時中目を配っていなくてはチャンスを逃す恐れがある。現にたまたま目を遣ったら飛んでいた、と言うこともあった。見付けるのが遅ければ、飛翔速度が速いだけに後ろ姿の量産となってしまうのがイヌワシ撮影だ。(そう言えば今回は後ろ姿が多かった・・・笑)
今回はα9は封印しα7RⅣオンリーで猛禽クロップ仕様を試すために終始α7RⅣ+FE600mmF4+1.4テレコンで1260mm F5.6 開放で撮った。連写最初のひとコマ目で一瞬画面に違和感を感じるが、連写もAFもそこそこ使えるので明るさと焦点距離を稼ぐ猛禽撮りには重宝する。
伊吹山のイヌワシは雄大な自然の中での撮影なので、焦点距離は長いに越したことは無い。そんな中眼前を飛ぶ嬉しい誤算もあるので、遠近直ぐにファインダーに捉えられるようにしなければならない。それではご覧下さい。
今回もトリミング画像でお見苦しいですがご容赦を・・・。
恐いもの知らずのカラスにモビングを受け、枝止まりするイヌワシ。イヌワシの大きさが分かりますね。
こんな格好から更に羽根を畳むと、時速200kmを遥かに超える飛翔速度となる
ウザっといなぁとカラスをいなすイヌワシ・・・
前後の画像は谷間を飛翔するイヌワシ・・・
3日目の夕方には獲物を狙う飛び方をする2羽飛翔も見られた。しかし画角的に一緒に入れられなかった。
今回の遠征はやや燃焼不足だった。でもイヌワシの姿が見られただけでもヨシとしよう。5月にも行きたいのだが、新コロナウィルスの影響で伊吹山ドライブウェイが閉鎖になるかも知れないのだ。どうなるか、情報を気に掛けておこう。本日はこれまで。
祖新 六四
(そにぃ むつし)