土日祝は野鳥撮りは基本お休み・・・なので今日は姫柿の取り木仕掛け。

 春先のイヌワシのお山はまだ寒いだろうと、風を防げるようなウインドブレーカーを一枚と思い、日本では販売されていないノースフェースのアメリカ限定ウィンドブレーカーをサンディエゴから送って貰っている。USPS trackingで荷物の追尾を行っているが、1週間程前にはサンディエゴ、そしてロサンゼルス、コンプトンと発送商品の物流移動はしている様子だから、そろそろアメリカ本国を出る頃か・・・。ま、船便なのだろうから到着までは今月一杯か来月に入ってしまうかも、気長に待つことにしよう。

 

 ・・・閑話休題・・・

 

 そんな中今日は日曜日と言うことで、天気は良くても野鳥撮りは基本行わない。土日祝は野鳥撮りは休業日としているからだ。そんな中、本日は暇を生かし趣味の姫柿の取り木仕掛けを行ってみようかと作業を行った。ただ取り木のベストシーズンは樹種にもよるが、4月から6月辺りの成長期が良いと思うので、もう少し遅い方が良いのだろう。自分的には成功率30パーセント程かな?と予想・・・さて、どうなりますやら。数ヶ月後が楽しみだ。

 取り木は幹の途中に発根を促し、根が出来たら切り離し樹を作り直す作業のひとつ。見栄えの悪い盆栽素材を、良い部分を利用し作り直すのだ。

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 今回は「暁天目」と「満月」の取り木。両樹共親木から株分けしてゼロから育てている樹。ご覧の様に下部に枝の無い淋しい風体で、まるで盆栽にならない樹形。その間延びした幹を曲りのある部分下部に(マジックで線を引いた上の線の辺り)発根させ切り離し、上部を盆栽として生かし作り直すのだ。

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 コブ切りにカッター、水苔に発根剤、ビニールをなどを用意・・・

 

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   数日前から水苔は水で戻し用意しておく。 

 

  

 

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 先ずは画像のマジック部分(幹径の1.5倍以上)の長さの環状剥皮の作業を行う。水を吸う道を残して樹皮を剥ぎ幹を削ってしまう。注意:環状剥皮した上下間に樹皮を残したりすると、繋がりが出来て失敗するので、完全に樹皮を剥ぎ取る。 暁天目の環状剥皮・・・。栄養分を吸い上げる道を残す。

 

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 満月の環状剥皮・・・満月は若い樹で上部の枝の出は良いのだが、下部の足元が高く枝数が少なく淋しく見える樹なので、ついでに取り木を掛けてみた。成功すると両樹共に樹格アップしてくれるだろう。

 

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 環状剥皮した部分に水で溶いた発根剤を塗り込む。

 残った発根剤は水苔に絡めておく。

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  • 水苔を団子状にして、環状剥皮した部分に光を通さないように巻き付ける。
  • ビニールで覆い上下は紐などで縛っておく。
  • このまま数か月間普通に育てる。
  • 成功すれば環状剥皮させた上部から発根する。

10.発根を確認したら幹を切り離し、ぐら付かない様に養生して鉢に植え込む。秋口までには根が成長するが、冬場は保護が必要だろう。

 

 でもまだ時期が早かったかなぁ~・・・芽吹きが始まり普通に育って行けば発根の期待は持てる。さて、どうなりますか・・・。本日はこれまで。

 

 

                祖新六四

              (そにぃ むつし)