オオタカ、ホバリングから水面へ・・・しかし獲物は掴めず。

 先日奇跡的な至近のハイイロチュウヒの雄が撮れた日、本命のオオタカは数回飛来し、3度もホバリングを見せた。獲物のカモを狩るのは時間の問題かと思われる状況。やる気満々、ひょっとすると自分達が帰った後に狩りを成功させていたかも知れない・・・。

  遠くの木の枝に止まるオオタカをファインダー越しに見る。オオタカは羽繕いなどをしたり、カモの動向や自分達の方を見て警戒したりしている。そんな中突然前傾姿勢を取るなど、飛び出す仕草が見られるとシャッターボタンに指を乗せスタンバイ。オオタカが枝を離れると我が身の危機を察したカモ達が一斉に騒ぎ出す。「出た!!来るぞ!!」声を出し知らせ合う。

  

 ソニーα1+FE600㎜GM+1.4テレコン+クロップの1260㎜撮り、トリミングあり。

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 オオタカ成鳥の凛々しきホバリング姿・・・下には逃げ惑うカモ達の上げる水飛沫が。

 

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 このシーンだけオオタカの右目の色がオレンジ色っぽく見えるが、瞬幕か光の影響か・・・?。

 

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  瞬きする間もなくカモのいる頭上に飛来し、獲物のカモにロックオンするべくホバリングを始める。チャンス到来、シャッター音が鳴り響く。

 

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 クロップモードの長距離砲で撮っていたので、ファインダー内に捉えるのに神経を使ってしまった。

 

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 やったか!!・・・この態勢ならカモを足に掴んでいるはず・・・。

 もしもオオタカの狩りがこのように水に浸かりながら成功した場合は、飛翔して引き上げられないため、水泳のバタフライ状態で羽根をオールに変えて水をかきながら岸まで泳ぎ、獲物を引き上げるのだ。鳥が泳ぐ??・・・泳ぎます。笑

 

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 ・・・だが、オオタカの足には獲物のカモの姿は無かった。

 

 

 この一連の動作を、この瞬間を我々カメラマンは狙っているのだ。この一瞬のワクワク感が堪らない・・・。そしてオオタカは自然の営みの中でこうして狩りを行い命を繋いでいる。

 

 狩りは失敗した・・・。しかしこのオオタカのパフォーマンスには感謝。良いシーンが撮れた。こうして時間が過ぎて行った午後、ハイイロチュウヒの雄が登場したのだった。大袈裟だが盆と正月が一緒に来た、そんな上出来の日だった。

 

 さて、昨日はタイヤも冬用タイヤに入れ替えた。明日は北の湖畔にシベリアの大地からのお客様でも狙いに行ってみようかな?。久し振りのクマタカの状況見聞も良いかな?、それともまたオオタカか?。・・・明日朝の吹く風に聞いてみよう。

 

 

                祖新 六四

              (そにぃ むつし)