カメラの悩みに決別を・・・マウント替えの是非 & クマタカの話

 今日も低い雲と雨・・・こんな天気は明日からも続きそうな気配。

 

 そして以前から考えていたカメラシステム移行の話だが、ついに本日決心をした。

 α9の故障を機会にマウント替えだ!!と言っていた祖新六四だったが、このところ冷静になって考えた結果はこうなった・・・。

 それは先ず自分はプロでも何でもないので、雨の日の撮影も雪の山も氷点下の場所も、砂漠の様な気温の場所にも行かない、そしてカメラを2、3台首や肩に掛けてガチャガチャとぶつかり合わせて使用するスポーツ報道のような使い方もしない、超望遠使用時はガッチリブラケットに固定し、マウントに負荷を掛けずに使っている。言わばプロの様な過酷な状況下での使用はしないのだ。      

 よってプロ機に求められる堅牢性は、それはあった方が良いがそれ程求める必要もなく、撮影中にバッテリーを替える程撮る事もない。縦位置も手持ちでしかやらないので、グリップ一体型でなくても事足りる。単に「プロ」と言う言葉に惑わされていたに過ぎないことに気が付いた。ユーチューバー達が、ご贔屓のメーカーを絶賛と期待であれこれ言っているが、それに釣られて馬鹿をみては行けない。機材を何に変えたって然程変わるはずは無いのは重々承知もしている。いつの間にか暗示に掛ってしまっていたようだ。結局は自分に必要と思う物が一番なのだ。以前も語ったかと思うが、各社フラッグシップ機が山肌を飛ぶ鳥をロックオンするのに苦労するレベルのカメラが今のカメラなのだから、違う部分が進化してもスチールの部分での弱点を克服しない限り、どれもどこのメーカーのカメラを使っても一緒だろう。もしも背景ピンにならないカメラを開発したら、野鳥撮りの人々は誰しもがそのメーカーにマウント替えをするだろう。メーカーさん、それが出来たら他社ぶっちぎりメーカーになれますよ。その部分を研究して下さいな・・・笑

 そして今までソニー機材でやって来たレンズ資産だ。ここでマウント替えを行ったら、同じような機材を揃えるとなると、全て下取りに出しても百万円以上は追出費となる。趣味だからこそ本気でやりたいし拘って楽しみたいが、そこまで出費してやってもなぁ・・・と考えるようにもなって来た。それはこれから出るマウント替えをしようとしていたあのカメラに替えたとしても、多分今撮れている画像と大差はないだろう。自分の目では1000万画素も6000万画素の写真もどっちがどっちだか分からないのが現実だし、いかに被写体との良い瞬間に出会えるかの方が遥かに重要なのだから。

 自分は猛禽が主なので、特に大型の鳥なら秒10コマもあれば良く、今のα9でも十分と言うことだ。多分、次期α9Ⅲでは30コマ若しくは60コマ秒・現α1の演算秒120回・-6.5段手振れ補正・その他の諸々の性能アップで出して来るだろうから、その時に連写機は買い替えれば良いし、今必要と言うか試したいのは高感度耐性の強いカメラだけだ。マウント替えで無駄なお金を使うなら、レンズ資産は生かしてα7SⅢにサブ機(時にはメイン機で)と言う構図の方が、間違いなく良いのではないかと思うようになってきた。1200万画素機なので勿論トリミング耐性は落ちるが、ミラーレス機になり2倍テレコンでも被写体を捉えるのは難しくないので、猛禽狙いで距離のある時は2倍テレコン使いの1200mmの焦点距離(時には840mm&600mm)でイケる。それはα9のAFの血がα7SⅢに受け継がれているからだ。そしてISO数万が(万の単位ですよ~)が普通に使えるなんて、自分的には神カメラだ。その分画素数と連写は落ちるのだが・・・とにかく今のカメラはどこのメーカーのカメラでも帯に短し襷に長し、トータルすると然程変わらないと言うことだ。そんな中で自分に一番相応しい物を追い求めるのも楽しみの一つと言う事か・・・。高画素機で連写も利き、クロップ撮影も出来るソニーのフラッグシップ機のα1でも良いとも思うのだが、ただ一点だけ高感度耐性だけが自分の中では気になるのでα1には飛び付けなかった。しかしクロップ使いも出来るし、高感度耐性だけに目を瞑ればα1なら1台体制で使い込めるカメラなのだが・・・。

・・・と言うことで、今現在連写機はα9で事足りており、高画素機で花や風景などを撮る時はα7RⅣを使い(晴れの日にはクロップで猛禽も)、そして新たに高感度耐性が強力なα7SⅢを導入して3台体制にしておき、α9Ⅲが出たらα9と入れ替えが一番良いと思うようになったのだ。そして何よりもマウント替えで大金を使うより、色々と述べた理由でソニー資産を生かし、ソニー機使いで今後も行った方が得策だと思うようになった。今では故障機個体のα9を掴んだのは事故に遭ったものと思えるようになった。(猛抗議で新品に変わったが・・・)ソニーが悪いのではなく、メーカーでも正直手の負えない電子部品の悪い部分がたまたま出てしまった個体なのだろう。小さな不具合はミラーレスになってから、どこのメーカーでもあるようだし・・・。

 そんな訳で、今現在供給不足となっているα7SⅢだが、直ぐに買える在庫ありの店も都内には何店舗かある。でも供給不足をネタ?に値が上がっているような・・・最安売り店でも4?万円か・・・さてどうしましょ~~~笑、か~!!。ソニーショップで株主優待券やカード会員になるなどの各特典利用で買えば、30万円代には持って行けるようだが、直ぐには手に入らないし何だか面倒臭い。ここは一発 価格Coⅿ掲載店の在庫有り店の安値店で・・・それが最速だ・・・が、画素数が300万画素アップする次期7SⅣが気になるし・・・とまぁこんな夢を勝手に描いている今日この頃でした。

 

 長々と退屈な記事にお付き合い下さり恐縮です。祖新六四、名前の通り今後もソニーの64使いで参ります。α9Ⅲを待ち、ISO数万が使える低画素機も導入したいと思う今日この頃でした。ん!?待てよ、α1Ⅱを待つのも一考?。あぁ~キリが無い、何れにしてもキリが無い~~泣笑。

 

 

 

 そして話は変わってクマタカのお話・・・画像は以前撮りのクマタカ画像です。

 

  日本全国のクマタカの生息数はイヌワシの400~500羽よりも多く、1800羽程とされているが、実際はそれ以上の個体がいると考えられる。絶滅の恐れのある野生動植物の絶滅危惧1B類の国内希少野生動植物種に指定されている。

 雄は全長75センチ程で雌は80センチ程。翼開長は160センチから170センチと大型で、クマタカもまた雌の方が雄よりやや大型だ。熊鷹・角鷹とも書くが、後頭部に冠羽を持ち後頭部辺りから頭の部分が角ばって見えることから角鷹とも言われる。森林に棲むクマタカの飛翔は、幅広の翼で風を捉えて余り羽ばたかず旋回する。虹彩は幼鳥時は褐色だが成鳥に伴い黄色くなり、10年を越す成鳥はオレンジ色っぽく色濃くなる。そして食性は動物食で多種類の小動物を獲物とする。時には翼の特性を生かし、森林内を飛翔し狩りを行う事もあるが、基本的には枝に止まり獲物を探す待ちの狩りを行う。繁殖は毎年行うペアもいれば、隔年1回が多いようだ。卵は一度に一個を生み、抱卵は主に雌が行い、雄は狩をして餌を運ぶ。クマタカイヌワシと同じように一夫一妻が維持され人間の様に浮気はしない。だが稀に人間で言う「離婚」と同じ事例も実際あると聞く。ま、伴侶と死別してその後再婚と言うのは勿論あるのだろうけれど・・・。

 

 

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 青空に幅広い翼を広げ、羽ばたくことなく風を捉えながら飛翔するクマタカ・・・

 

  以下、三羽絡みの最初の2枚の画像は埼玉県の某ダム湖で撮ったもの2枚。後の2枚は北関東のとあるお山での2枚と両方ともそれぞれの地で育った2~3年生程の若鳥と、それを追い出す両親の画像だと思われる。よそ者を追い出しているようには思えない画像だ。通常の子は翌年に追い出されるのが普通なのだが、2年3年も生まれた地周辺をウロウロしている個体もいるようだ・・・

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 「まだこの辺りにいるのか!いい加減親離れし他所の地へ行きなさい!」と諭しながらの親の行動に見える。尾の帯がまだ細いから若鳥の部類だ・・・

 

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 以下の2枚は北関東のとあるお山での画像・・・

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 こちらも迷鳥への威嚇ではなく実の子を追い出しているように見える・・・真偽の程は分からないが・・・。

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 成鳥っぽくなりつつあるが、尾の帯がまだ細く成鳥のそれとは違う・・・右下

 クマタカ三羽絡みなんてそうは撮れないのだが、今年2回そんな場面に出会った。

 カメラ機材話しだけではつまらないので、記事でも多く登場するクマタカの事を少々ご紹介でした。

 

 さて、9月早々またまた雨・・・雨を恨んでも仕方がない。雨の日なら雨の日ならではの風情を楽しもう。

 

  

 

                祖新 六四

              (そにぃ むつし)