カメラ&日本刀の手入れ&野鳥撮りお休み日は雑談暇潰し記事で。

 野鳥撮りはお休みの今日は、カメラの清掃や日本刀の手入れを行った。早い話ブログネタが切れたと言う事です・・・笑

 

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 清掃が終わりピカピカになった愛機達・・・左から FE600mm F4 GM単焦点・200-600mmGズーム・100-400mmGMズーム・24-70mmGM F2.8ズーム。そして新品に生まれ変わったα9にサブ機のα7RⅣ。


 先ずはカメラの手入れから・・・

 

 傷は皆無とは思うが念のためレンズ面をチェック。汚れが無ければエアスプレーで埃を吹き飛ばす。レンズ面は出来る限り拭くと言う作業はしないように心掛けている。万一付着した汚れのある時のみ、専用液とペーパーで軽く拭くだけにしておく。そしボディとレンズのゴムやブラスチック部分は、劣化防止&保護艶出し用の液体を少量布に染み込ませ、乾拭きをして綺麗な状態を保ちつつ使用する。傷を付ければそれだけで下取りの際の減点対象にもなるし、機材はいつも綺麗に愛情をもって使用したいものだ。

 

 そしてカメラに思う事・・・

 我々趣味家のアマチュアと、過酷な条件下で使うプロとでは使用環境も違うし、プロは過酷な状況や場所へも機材を持ち歩くので、傷などには構っていられないだろう。だからこそ丈夫で堅牢性のあるプロモデルを使う訳だ。特に自然相手のネイチャーフォトグラファーなどは特にそうだろう。戦場カメラマンも、そして報道やスポーツカメラマンも・・・。ほんの一瞬が命取りになるプロの現場では、そうした堅牢性あるカメラが絶対条件なのだ。埃や小雨などなんてことは無いと言うのがプロ機。アマ機の様なバッテリー電池一つの機材なんて考えられない。メディアのシングルスロットもアウト、大容量バッテリーは当たり前であり電池切れやちょっとした衝撃で壊れるようなカメラもアウト。それと後付けのバッテリーグリップは、ただバッテリーを一つ増やしただけのものと考えなければいけない。大きくなり握り易くなったからと言っても、最初からの縦グリ一体型のカメラとは全くの別物。プロが頻繁に縦横撮影をする際に、縦横同じ使用感と中心バランスがあるのが縦グリ一体型のプロ機。堅牢性や撮り易さを追求しこれらを全て網羅しているからこそ、プロ機はこうした形をとる訳で現役プロに受け入れられているのだ。今思うとやっぱりプロモデルの縦グリ一体型のカメラは良かった。自分は持ち歩きにはカメラ自体の大きさは全く問題にしない。もし次回買い替えるとなった場合は、迷いなく縦グリ一体型の大きなプロ、ハイアマモデルにしたい。今は画像にあるようにソニーのミラーレスシステムを使用しているため、本当ならソニーが何が何でも小型路線ではなく、せめてα9系(次期9Ⅲ)だけは縦グリ一体型にしてくれたら、ソニーを見直し使い続けるのだが・・・。今はソニーのレンズ資産があるので、マウント替えとなると大きな出費が待っているので、出来ればそれは避けたいところなのでそこが悩みの種となっている。

 ソニーの手振れ補正の進化の遅れは小口径のEマウントの致命的宿命と言うことも最近知った。ミラーレスならソニーと言う以前のイメージから、ソニーミラーレスの時代はあと2年で終わるのではないか?に考えが変わり始めた。シェアがトップなのは最初からミラーレスで先陣を切ったから当たり前の話であって、他社もミラーレスに本気を出し始めた今、センサーを自社製にしたり、また他社契約となったりしたら・・・ソニーは一気に追い付かれやがて追い越され、やっぱりプロ機はC・N社の構図となる時代となってしまうような気がする。その答えは年内に発売されるC・N社のミラーレスカメラで先が見えそうだし、その後のプロモデルが出る頃にはそんな話題にも決着がつくだろうと予想している。(あくまで個人的主観に基づく感想です。)

 それとちょっと気になるのは、ミラーレス機になったら小さな故障と言うか、何でこうなるの?と言った話をよく聞く。自身の体験にもあり、また他社機種でも不具合があると良く耳にするのだ。耳にしないのはニコン・・・売れていないから??い~え違います、ニコンのカメラは作りが良く故障知らずとの評判も聞きます。とにかく自分はカメラは一眼レフ機でもミラーレス機でもどちらでもどこのメーカーでも良いのだ。

 今は猛禽類を主に撮っているが、野鳥撮りで一番のネックは高感度耐性と感じている。ISO感度をガンガン上げられる機種が一番の理想機となるのだ。キャノン&ニコンの一眼レフフラッグシップ機は、実際にプロがナイターでISO25600や30000と言う世界で撮ることもあるのだが、今やミラーレスフラッグシップ機が8Kを売りにし高画素化してきており、高感度耐性が悪くなっている。こうした訳でミラーレスフラッグシップ機に飛び付けなかったのも大きな理由であった。自分の求める譲れない性能は高いISO感度が使えるカメラ、これに尽きるのだ。朝夕や曇りの日などの光量の少ない状況下でも、ISO12000や20000と言った高いISO感度が平気で使え、シャッタースピードが稼げる機材が理想となる。すると、現在または今後のミラーレスフラッグシップ機は候補から外れることになるのだ。ただし今年夏に出るキャノンR3は8Kを謳っていないことから低画素機となると予測されるので、高感度耐性もそこそこ良いだろうから候補には入る。フラッグシップ機ではないにも関わらず、キャノンR3はこの夏にα1の性能を超えて出て来るのだから、キャノンは逆襲に出たと言った感じだ。そして秋にはニコンからミラーレスフラッグシップ機Z9が出るのだが、こちらは8Kも謳い高画素機寄りなので、常用ISO感度も25600までとなると自分の理想となる高いISO感度が使えない可能性が高い。自分の野鳥撮りに求めるものは、高ISOが難無く使えるカメラであるから、一眼レフフラッグシップ機に回帰しても良いとさえ今は考えている。「ニコンはZ9は全てにおいてD6を上回る性能で出す」と言っているが、Z9を8Kを搭載し高画素に振っているのだから高感度耐性がD6には遠く及ばないのは明白。それとも何らかの技術で、ほぼほぼ高い画素機なのにノイズレスなカメラに仕上げて来るのか、その辺りの情報が早く知りたいのだ。そこで今一番導入しても良いかな?と考えているのは「ニコンのD6」だ。今日のミラーレスフラッグシップ機の最高上限ISO感度の25600が普通に使えてしまう連写機モンスターはニコンD6とキャノン1DXⅢの一眼レフプロ機2機種の他に今は存在しない。一生に一度、ニコンのレンズとニコンの色味を味わってみたい気持ちも大きいので、ニコンに傾きつつある。連写機で高いISOが使えるミラーレスの縦グリ一体型プロモデル、これが自分的史上最高の理想機なのだがそれが、最新フラッグシップミラーレス機は8K動画に力を入れるため高画素化となり、高ISOが使えるD6や1DXⅢに匹敵する上級ミラーレスカメラは今現在存在しない。そこでミラーレス機に無ければ一眼レフ機に回帰もアリかな?と思っているのだ。ただ、問題は焦点距離にある。ミラーレスカメラであれば2倍テレコンも難無く使えるのだが、一眼レフ機にした場合は2倍テレコンを使うとF8縛りの問題が出て来る。クロスセンサーで測距出来ても測距点が少なくなってしまうのだ。1.4テレコンで840mmでは焦点距離が足りないと言った問題が出て来る。でも高感度耐性は譲れない・・・あちらを取ればこちらが立たず、何と難しいことか・・・。

 結論は今後の自分のカメラシステムはニコンZ9の高感度耐性に掛かっている。 ① ISO感度がD6を超えているか同等でなければZ9は買えない。  ② キャノンR3が候補にも入るが、次期α9Ⅲの形の情報が待たれる。 ③ ミラーレスフラッグシップ機やトップアマ機が8Kを意識するあまり高画素機になるのであれば、一眼レフフラッグシップ機のD6又は1DXⅢに回帰する。(ニコンを一度使ってみたい気持ちが大きい。)と言う結論。

 いや~考えれば考える程難しい・・・やはり奥を知らず言われるままに2年前にミラーレスカメラに飛び付き、マウント替えをしたのがそもそも失敗だったのか・・・以上、長文で読むのにお疲れになった事でしょう・・・笑・・・カメラの事の独り言でした。

 

 

 そして次は日本刀の手入れです。

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 趣味のガラクタお宝部屋にある日本刀3振り・・・

 赤鞘に収まる刀は、あまり語りたくないちょっと不可解な部分がある刀で、この刀ともう一振り存在する刀の事(二振り存在するもう片方がこの刀)が、昭和時代の刀剣誌に研究家の記事として載っている。

 真ん中茶色の鞘の刀は平安時代から江戸末期まで続いた刀工一派の最後の刀匠行安作の薩摩刀で、下級武士仕様に拵えを作った。

 手前下段の脇差は、刀身は赤鞘の刀の実父の作だが、研ぎ減り気味の刀身で切れ味もいまいち。それよりも時代ある拵えが立派で、刀剣協会の貴重刀装具の認定がされている。

 

 作法としては先ずは刀を両手に取り一礼をする。勿論、手入れ後も一礼をして保管する。

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 先ずは刀身の錆止めに塗ってあった古い油分を綺麗に拭き取る。そして打ち粉をポンポンと刀身に叩きながら付けていく。そして拭き取りまた再度打ち粉を打ち繰り返す。最後にその打ち粉を綺麗に拭い取り去り、錆止めの刀剣油を刀身に塗る。

 手入れの際に刀を拵えから外し刀身だけにするには、柄の鍔寄りにある目釘を抜き、刀身を柄から抜き取り刀身のみにする。刀を上に向け柄を握り持ち、持った手の手首をポンポンと叩くと、刀身が柄から僅かに浮き抜き出る。そして柄を抜き切羽と言う金属製の薄い板状の部品2枚(鍔を挟んで手元側と刀身側に取り付けガタツキを無くす役目)と鍔及び鎺(はばき)を抜き取り、柄部分が収まる場所にも油を塗り終えた布なり和紙なりで油分を与え拭き上げ手入れをしておく。

 しかしビックリなのは、日本刀の刀身を柄と繋ぎ合わせている部分は、竹を菜箸状に削って作ったような、一本の目釘と言われる物。径は大体4ミリ程で長さは2.5cm程、そんな小さな竹で作ったもの一本が、日本刀を振り回しても抜けずに繋ぎ止めているのだ。下↓の画像の穴に目釘を通し刀身は柄と固定される。

 

 刀が打たれた年号が入っている・・・江戸時代末期の弘化二年に打たれた刀で、刀匠銘は裏側に彫ってある。この刀身は漆塗りの赤鞘に収まる・・・

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 本来は写真にある白鞘(1枚目の画像の方が良く分かる。休め鞘とも言う)に刀身を仕舞っておく方が刀身にとっては良い。鞘・鍔・柄と刀本来の立派に見える拵えは飾るには見栄えが良いのだが、刀身が呼吸出来なく滅多に錆は出ないが、錆を発生させる原因の湿気が鞘内に溜まり易い。その反面、白鞘の休め鞘は刀身が呼吸出来るため湿気が溜まりにくいので、刀の保管にはこちらの方が適している。普段は白鞘、今日はお客さんが来ると言った時に飾る場合や、実際に刀を振り居合をやる時などに拵えに入れるのが良いだろう。

 

 そして雑談として・・・映画やドラマで刀剣を飾ってあるシーンをよく見かけるが、置き方が全く逆になっている場合がある。それは映画なりドラマを制作した監督なりスタッフなりが無知であると言うこと。さて、どう飾るか、どうやって刀掛けに置くか・・・これは武士道の礼儀作法にも通じることで、間違えたら大変な事になるのだ。刀掛けに向かって、左側に持つ方の柄が来るように置くのが正解。何故かと言うと、逆に向かって右側に柄が来るように飾ると、自身の背後にある刀を手に取り逸早く抜くには、右利きの普通の方なら左手で鞘を掴み刀を手にすると同時に、右手で柄を握ってすぐさま刀を抜き切り付けられるのです。そうです、こうして間違って向かって右側に柄が来るように飾るのは、お客さんに対し「私は直ぐに刀が抜けて、貴方を切れますよ」と言っている様なものなのです。逆に正当な飾りの置き方(向かって柄が左に来ている飾り方)は、「私は貴方に対し刀を抜く気はありません」、と刀は直ぐに抜けません(抜きません)と言った意味の飾り方なのです。今度は注意して映画やドラマを見てみて下さい。稀に間違った刀の置き方が見られる場合もあります。

と言ったような趣味の雑学記事でした。

 

 

 そしてオマケに・・・古筆

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 随分前に収集した古筆の画像をご覧下さい・・・確か1600年代に書かれた古筆だったか(書類を見れば分かるのだが頭の中では曖昧で恐縮です。)、赤い落款が2つ押されていますが、皆さんご存じの解体新書の翻訳で有名な杉田玄白と、その弟子であった仙台藩医の大槻玄澤の旧所有物であった証の印鑑が押されています。何が何やら全く解読出来ません。とまぁ、こんなものも収集品の一つとして持っていますが、今から381年前の古筆。眺めているとあの杉田玄白が所蔵していたのか・・・とロマンを感じる。これはアメリカのコロンビア大学や博物館等にも飾られていたもので、持ち主に返された後に興味ある方に見て頂きたいと譲って頂いたもの。NASAの技術を持つX線レントゲンにより、科学的に和紙の鑑定もされています。証拠のレントゲン写真の写しもあります。これを持っていた方は仙台藩医所縁の末裔の方で、代々自宅の蔵にあったものを古筆切りにしたものだそうです。なので切ったものの一部に年号が書かれてあったのだと思います。

 

 今回は野鳥撮りとは無縁の話を長々としてしまいました。でも多少の暇潰しにはなったかと思います。

 さて、梅雨入りも秒読み開始。晴れ間の出る日は少なくなるとは思いますが、梅雨の合間を狙ってまた猛禽狙いに出掛けたいと思います。本日はこれまで。

 

 

                祖新 六四

              (そにぃ むつし)